ジオス (伊:Gios) は、イタリアの老舗自転車ブランド。1948年、元自転車競技の選手であった創業者のトルミーノ・ジオスによって設立されました。ヘッドマークに五輪があしらわれているのは、ベルリンオリンピックのイタリア代表選手に選ばれた創業者の誇りの表れでしょう。同社はイタリアのトリノを本拠地としており、競技用から町乗りまでカバーするスポーツバイクブランドとして盤石な地位と人気を確立しています。
ジオスの自転車の特徴といえば、なんと言っても “ジオスブルー”と呼ばれる鮮やかな青のフレーム。ビアンキのチェレステが柔らかな空の翠色であるのに対し、こちらは地中海を思わせる趣深い青色です。そのジオスブルーに彩られたフレームは、イタリアで「ドイツ的な印象すら与える」と言われるほど、溶接の精度にこだわり抜いた職人技の結晶です。
そんなジオスは、1973年からレースシーンにも参加し、プロチーム「ブルックリン」にフレームを供給。同チームはジオスブルーのマシンを駆って「ツール・ド・フランス」や「ジロ・デ・イタリア」など数々のレースで多数のステージ優勝を記録し、そのクオリティを証明しています。
ジオスが他社と一線を画すのがクロモリ(クロムモリブデン鋼)フレーム。中位クラス以上になると他社ではおおよそカーボンフレームを使用しますが、ジオスは上位クラスの車種にも剛性と弾性に優れたクロモリを使用しています。ジオスは取り扱っている車種も多く、ロードバイクばかりでなくクロスバイクも人気で、とくに「Mistral」はジオスのクロスバイクの定番ブランドとして多くのサイクリストに愛されています。他にも砂利道に強いグラベルやミニベロもラインナップに揃えています。
創業から不変の哲学を貫くジオス。やや女性的な優美さを感じさせるビアンキとは対照的に、ジオスはイタリア男のダンディズム的な印象が「ジオス乗り」に愛されている理由かもしれません。
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